コーヘイ

重賞展望

日記


今週末の重賞は皐月賞、アーリントンC、アンタレスSの3つ。

【皐月賞】去年は中緩みが大きくスパート地点も遅い実質ラスト2F戦+外伸び馬場という珍しいレースになったけど基本的には中盤~後半はダラッとしたロンスパ質の流れになることが多く、トップスピードやギアチェンジ力より持続力寄りの適性が求められるレース。もう少し細かく言うと馬場によって時計がかなり違って、1分58秒前後の高速決着になるとスピード+持続力、2分前後の低速決着になるとパワーやスタミナ+持続力といったイメージ。小回りやから基本は内や前で立ち回れる馬が恵まれやすいコースやけど今年は内が荒れてるのか馬場の真ん中辺りが伸びる印象。また雨の影響も受けたしこの辺りはしっかり見極めたい。血統ではディープやハーツ、キングマンボら主流血統が普通に強い。高速決着やとストームキャットらスピード色、低速決着やとサドラーらスタミナ色強めな血を併せ持つ馬が良さそう。トニービンは近年馬場関係なく目立つ。

今年の牡馬クラシックは正直これといったハイレベル戦が見当たらんのよね。かなり難解になりそう。ソールオリエンスは前走京成杯は確かに見た目のインパクトは大きかったけど負かした相手が軒並み次走で惨敗してるようにメンバーレベルはかなり低かったし、4角では外にぶっ飛んでたりで多頭数のGⅠで同じ競馬をしてたらドゥラメンテ級に抜けてへん限りは勝てへん。そもそもが9頭立ての経験しかないし未知の部分が多すぎて人気でも本命にしたいかとなるとちょっと。ファントムシーフは先行力やパワー、持続力があるのは良いけど大跳びで加速に時間がかかる不器用そうなタイプやから小回りで窮屈な競馬になったら不安。内枠でも引いたらホープフルの二の舞になりかねん。フリームファクシは前走きさらぎ賞は早めに抜け出した分オープンファイアに迫られたけど時計は悪くなかったし能力そのものはかなり高いと思う。その反面毎回掛かってるように気性面は危うい感じで、スペシャルウィークの肌に父ルーラーシップという血統通りストレスのかかる競馬になると嫌気を指す可能性はある。ただ折り合い面だけ考えるなら本番でペースが流れるならやりやすいかもしれんね。トップナイフは毎回内や前で立ち回れてるように小回り適性自体はナンバーワン。ただ勝ち切れてへんあたり能力的にGⅠ級かとなるとどうか。立ち回りの上手さが活きそうな馬場になるか微妙なのも不安。タスティエーラは前走弥生賞で見せたように速い脚を求められるより持続力を求められた方が良いタイプで中山適性は高い。ただ弥生賞は低レベル戦やったし本来は共同通信杯から直行したかったはず。1戦余計に使ったのは恐らくマイナス。タッチウッドは前走共同通信杯は出負けしたけど強引にハナに立つきつい競馬でも2着と能力は高そう。ただまだ適性がハッキリとは掴めへんしかなり乗り難しそうで頭も惨敗もありそうなイメージ。面白そうなのはシャザーン。前走すみれSはドスローやったとはいえ直前まで稍重やった阪神内回りで出遅れて最後方から上がり33秒1でぶち抜いたのは驚いた。コーナーリングも悪くないし直線でコロコロ手前を変えてたようにまだ余裕がありそうな感じ。多頭数も揉まれる競馬も未知ではあるけど期待したくなる素材。あとはべラジオオペラ。前走スプリングSは重馬場でハイペースとかなり特殊なレースやったから判断は難しいけど同日の3勝クラスと0秒3差ならレベル自体は低くないし、内から乾いてたようにも見えるから外を回して勝ったこの馬は評価して良いんかなと。スローの経験しかない馬が多い中、前走で速い流れを経験してるのも強み。血統からも中山中距離は合う。