三峰山から大山
今日は本厚木からバスで煤ヶ谷に向かい、そこから三峰山、大山に縦走して帰るという山行を知り合いから誘われ、軽い気持ちで受けた。
早朝に出て、待ち合わせに向かう。
息子と一緒に出ようとしたら電車を1台逃し、結構ぎりぎりでバスに飛び乗る羽目になった。
正直、あまり行程を調べていなかったのだが、三峰山は結構ハードな山だった。
鎖場あり、崩落あり、痩せ尾根は本当にやせていて、両側切り立っていて結構怖い。
自分が渡る分にはなるべく視角を狭くしてえいやっと思い切ってしまうのだが、友人を待ちながら彼女が渡るのを見るのは怖い。
というか、後ろを振り向くと今私はあんなすごいところを通ってきたのね! と足が震えて膝が萎えるので、立木などにしっかり掴まらないとおちおち後ろも振り向けない。
彼女は「いい景色!」と立ち止まって下を見たりするが、なぜそんなことができるのかわからない。
なるほど、私の高度恐怖は全く治っていないのだな。
途中、道にも迷った。
標識がほとんどないし、足跡を探そうにも大山までに2人しか人に出会わなかった。
見つかる足跡は鹿っぽいのと、イノシシかな、これは?
え、そんなのいるのだろうか?
大きな松ぼっくりが分解されていたし、結構いろんな動物がいるらしい。
ベルを持って行ってよかった。
何とか道を見つけて進んだけれど、不動尻と大山の分岐までが長い。
途中で昼食を食べ、頑張って歩こうとしたが、腿に肉離れっぽい激痛が。
だけどこんなところ、リタイヤできないし、助けも呼べない。
とにかく何とか下山するしかないんだから、とがくつく足を叱咤しつつ、屈伸しつつだましだまし歩いていたら、何とか痛みは去ってくれた。
分岐まであと0.1キロの標識の先、確かに100mくらい先にある山には一度下ってからまた登るのだが、直線距離で測らないでほしいものだ。
たった100mにかなりの時間がかかることになる。
そして、大山までがまたまた長い。
途中、下界が素晴らしくよく見える絶景スポットもあるが、その後これでもかというほどの階段登りも待っている。
最初から、遅くなりそうだったら大山の頂上は登らずにモノレールで下山しようと話していたが、大山方面の分岐は、頂上まであと600メートルの所だった。
そこから頂上に上らないなら、見晴台ルートを回るのだが、疲れているのでいくら歩いても全然着かない。
何とかついたのは4時5分だったが、そこで出会った人にモノレールの最終は4時半だと聞いて、そこから競歩の始まりだ。
何とか最終モノレールに乗り込んだ。
実は下りのモノレールに乗るのは初めてで、結構楽しかった。
これで終わりかと思いきや、次のバスは4時45分で、それを逃すと30分待ち。
店がほとんどしまったこま街道を爆走して何とかバスに乗り、後ろを振り向いたら友人がいなかった。
私は友人を置いてしまったのだ…。
と、朝から時間に追われはしたが、得難い経験をした。