中尊寺金色堂展に来ています。
4月14日で終わってしまうので、
東京国立博物館に中尊寺金色堂展を
見に来ています。
この展覧会は、入場時間を予約する必要がないので、
簡単に入れるのかなと思いきや、さにあらず、
チケットは買えたものの入場まで50分待ち。
てなわけで、現在、本館前の列に並んでいます。
中尊寺は、一度現地の平泉を訪れたことがあるのですが、
金色堂は、近くに寄れるわけではなく、
ガラス越しに、しかも金色堂の扉の奥を覗き込むようにして
拝観するため、アップで眺めることができません。
今回の展示は、金色堂の中の中央壇にある
阿弥陀如来1体、観音菩薩と勢至菩薩それぞれ1体、
地蔵6体、持国天1体、増長天1体の全11体を
間近で見ることができるそうですし、
CGによる3Dで金色堂内部が
クローズアップされますので、
これは見ておかなくてはいけないと思っていたのです。
おや、30分も並ばない内に中に入れそうです。
そして約1時間後、
ゆっくりと見学してみての感想。
金色堂は、
金色堂全体が揃って、
初めて一つの美術品として完成するのであって、
個々の仏像を眺めても、
その素晴らしさや荘厳さは伝わらないということ。
一つ一つの仏像は、
とてもいい表情をしているのですが、
仏像の光背が取り払われていたのが残念ですし、
11体の仏像は、ひとまとまりに配置されることで
立体曼荼羅を構成しているのに、
それをバラバラに配置しては、
西方浄土をこの世において再現しようとした
金色堂の浄土思想が体現されません。
また、金色堂は、須弥壇の下に飾られている
孔雀の浮き彫りや、螺鈿と蒔絵で彩られた柱など、
繊細かつ豪華な装飾があって、
初めて金色堂を形作っているのだと、改めて再認識しました。
さて、金色堂展を鑑賞した後は、
いつものように、通常展示を鑑賞。
2階の国宝室を皮切りに、
ぐるりと廻っていくのが、
いつものパターンなのですが、
東京国立博物館は広いから、
2階を巡り終えたところで、
閉館30分前のアナウンス。
今回もいつものように約5時間、
東京国立博物館に滞留していたことになります。
その後は、
上野公園のさくらまつりへ。
3月16日から4月7日までの期間で
さくらまつりが開催されていますが、
桜はまだ3分から5分咲ですね。
満開になった時に、
まつりがおしまいというのは、
ちょっと可哀想。
屋台がたくさん出ているけど、
値段が結構高かったので、
野外ステージでのミニライブだけを見て、
上野に来たら、よく寄る飲み屋に移動して、
案の定、こうして飲んでます。
これが、今年の安寿の花見になりそうです。