重賞展望
今週末の重賞はヴィクトリアMと京王杯SCの2つ。土日見て感じたのは京都が異常なくらい時計が出てることと、新潟は逆に雨の影響も受けてへんのに2週目にして早くも内を空けて走る傾向が強く時計も掛かってるなと。東京と京都は今週末からコース替わり。そこも含めてしっかり見極めたい。
【ヴィクトリアM】19年は0秒7の前傾やったけど20~23年は0秒3~0秒9の後傾とミドル~ややスローで流れることが多い。同コースのNHKマイルCと比較すると中盤の緩みが小さくレースの上がりも34秒前後で高速巡行戦といった印象。差しも決まらんわけではないけどコース替わり週ということもあるのか基本はロスなく進めた方が有利。ここ数年の府中は開幕週やコース替わり週でも差しが決まりやすいことが多かったけど今年は割と内や前が残しやすいように見えるし、登録馬を見てもハイペースの前崩れになるとは考えにくい。穴を狙うなら内や前に寄せて考えたい。血統ではストームキャット、ダンチヒ、ヴァイスリージェントらスピード型ノーザンダンサー系が目立つ。ボールドルーラーらスピード型ナスルーラ系も良さそう。
ナミュールは以前は馬体の維持に苦労して叩き2戦目にパフォーマンスを落としてたけどパンとしてきた昨秋は叩き2戦目のマイルCS1着、3戦目の香港マイルも3着と弱点を克服。去年のこのレースと安田記念は惨敗してるけどいずれも不利があったし富士S、東京新聞杯では1分31秒台で走れてるようにコース適性、高速決着への裏付けも充分。相手関係もソダシやソングライン、スターズオンアースがいてた去年よりは明らかに楽やからね。ここでは能力・適性ともに一枚上と見て良さそう。基本は大跳びで不器用、外を回すタイプやから負けパターンとしてはスローでコーナー部分でのロスが大きくなるような展開かな。マスクトディーヴァは前走阪神牝馬Sは着差以上の完勝ではあったけどペースや勝ち時計が遅くレースレベルとしては微妙やったから当たり前といえば当たり前。2走目の東京新聞杯もゲートに突進しての出遅れが響いたとはいえマイル戦ではギュンと来るような脚は使えてへんようには見えるんよね。正確にニュアンスを伝えるのが難しいんやけども。勿論強い馬やから勝っても不思議ではないけど本質的には千八ベストな感はある。ウンブライルは東京新聞杯は骨折明けやったのはあるけどここ2走斤量1キロ貰っておきながらマスクトディーヴァには完敗。阪神牝馬Sは上がりだけのレースでNHKマイルCは馬場や展開が向いたしそもそも低レベル戦。マイルGⅠで通用するほどの能力の裏付けは正直乏しい印象。モリアーナは仕掛けられてからの反応は早いけど使える脚が短く、直線の長いコースでは脚の使い方が難しい馬。後ろからの競馬が濃厚で外を回すと最後垂れそうやし今の馬場を考えても厳しい。まずは内枠が欲しいところ。昨日もチラッと書いたけど高速府中のマイルがベストって感じの馬があんまり見当たらんなと。実績上位のスタニングローズやハーパーは距離を延ばして良さが出てきたタイプで本質的には中距離馬。高速馬場のマイル戦でハイペースやと追走面やスピードで不安やしスローやと速い上がりに対応出来るかが不安。低速決着の低レベル戦ならという感じ。ライラックなんかも以前はさっぱりやった速い上がりの流れでも好走出来るようになってるように成長してるしここでは能力上位。輸送で馬体を減らして気性が爆発するのは毎度のことやから前走も度外視で良い。ただ追走面やスピードを考えると高速府中のマイルは流石に忙しそう。道悪とかで上がりのかかる競馬になれば面白いけど。穴なら前で考えたいけどコンクシェルは好走時は楽逃げや離れた2番手といった揉まれたり絡まれたりせん競馬。この距離とコースでそれが出来るかどうかが全て。サウンドビバーチェは去年の5着馬で今年のメンバーなら能力分走れば上位の可能性はあるはず。ただ放馬したこともあったようにこれも気性の難しいタイプやからね。最後にフィアスプライド。以前は苦手やった高速上がりの府中牝馬Sでも好走出来たようにこれも力はつけてる。正直勝ち切るイメージはないけど長い直線でのロンスパ戦なら。