ヴェルサイユとかモンサンミシェルとか、フランスで行きたい所、行きそびれたなと思っているところはそれなりにあるが、パリは金がないなりにいろいろ歩き回ってはいるのだ。

例の「解雇されたので100万円終わるまで旅をした」若き日に、パリはヨーロッパの起点終点として数日ずつ滞在している。

パリは物価が高いからユースホステルに泊まり、スーパーでチキングリルの半身とパンを買って食べていた。

バターと砂糖だけを挟んだクレープとか（むちゃうまい）。

芸術家の卵が多いといわれる地域は他よりほんのちょっと物価が安かったけど、それでも高くて、冬だから無茶苦茶寒くて、セーヌ川は横の歩道にまでひたひたと水が来るほど増水していた。

なぜか国際学生証をもっていたので、博物館、美術館には行きまくった。

オペラやコンサートも立見席で通った。

上着がモロッコで買った黒い民族衣装しかなくて、多分ちょっと浮いていたけど、移民が多い街なので特別不審がられるほどではなかった。

が、絶対に日本人だとは思われていなかった。

立見席で見ていても、休憩の時まで空席だったらそこに座っていいらしく、「ほら、あなたあそこに座りなさい」と教えてもらったりした。

今、パリの名所で検索したら、ヴェルサイユが出てきた。

私の中であそこはパリではないのだが、パリでいいならヴェルサイユかな。

行ったことがないので、1日かけて探索してみたい。