ストレス解消法⑪
*ストレスによる心理・感情面の変化
オーバーワークによって仕事のストレスが高まりやすくなります。ストレスが高まり、蓄積すると、心理・感情面にさまざまな変化が現れてきます。
例えば、「気分が落ち込む、何事にも悲観的になるような憂うつ感がある」「好きなことに興味が持てず、何をするにもおっくうに感じる」「イライラして落ち着きがない」「漠然と不安や焦りを感じる」などです。このような気持ちが続く場合、ストレスや疲れがたまっていると考え、積極的に休息をとりましょう。
逆に、休息をとってもいつもの自分の状態に戻れていない、仕事でのパフォーマンスが著しく落ちていると感じる場合、腹痛や頭痛など心身に症状が現れている場合は、メンタル面でのケアが必要となります。気になる場合はなるべく早めに医療機関を受診しましょう。
*オーバーワークにならないための対処法
オーバーワークを避けるためには、健康障害防止の観点から、時間外労働は月45時間以下とするのが望ましいでしょう。ただし、月45時間以下であっても、自分にとって労働時間が非常に長いと感じる場合や持病がある場合などは、健康に影響が出る可能性があります。あくまで自分に合った働き方や労働時間に調整することを心がけましょう。
オーバーワークへの対策は事業者側の管理体制の見直しなどももちろん必要ですが、ここでは主に労働者本人としてできる対処法を紹介します。
*業務を効率化する
まず取り組みやすいものとして、日々の業務の効率化を図るのがおすすめです。
仕事に優先順位をつけ、タスクの「見える化」をするなど、日々の業務に無駄なところがないかを見直しましょう。タスク管理やタイムマネジメントなど、さまざまな業務効率化のツールがあるので適宜利用するのも一つの方法です。周囲の人に効率化の方法を聞いて情報交換するのもよいでしょう。
ただし、業務の効率化は個人だけでなく、企業側の改善によるところも大きいはずです。個人レベルでは難しいかもしれませんが、機会があればペーパーレス化によるバックオフィス※の体制整備、ITツールを利用した情報共有の効率化や勤務時間の可視化、業務改善コンサルティングの活用なども一手です。
※企業などの組織において、事務・管理業務などを担当し、フロントオフィスを支援する部門。人事・経理・総務・情報システム管理部門など。
*上司や相談窓口などに相談する
長時間労働や仕事の配分など、自身の努力では解決しにくいものについては、周囲に相談しましょう。社内の該当部署や相談窓口があれば、ぜひ活用してください。一緒に解決策を検討してくれるはずです。
「大ごとにはしたくない」「相談しづらい」と感じる人もいるかもしれませんが、無理をすれば体調を崩してしまう可能性がありますし、仕事が間に合わず会社や周りの人にも影響が出てしまうかもしれません。自分一人の問題として抱え込まず、解決に向けて動くことが大切です。
また、日頃から周囲の人と、お互いに業務内容を共有しておくことで、いざというときにフォローし合いやすくなります。「困ったときはお互い様」の意識を持って、日頃から助け合える関係づくりを進めることも意識しましょう。
*テレワークの場合はオンとオフの時間をつくる
テレワークは移動時間がなくなることで時間的余裕が生まれるうえ、通勤のストレスから解放され、肉体的、精神的にもゆとりを持つことができます。
一方で、オンとオフの切り替えがつきにくく、結果として長時間労働になりやすい傾向も。労働時間の管理やオン・オフの切り替え、業務の効率化を意識するなど、自身でも対策をとることが必要です。
*ストレスチェックを行う
オーバーワークなどで疲労を感じたら、厚生労働省が公開している「労働者の疲労蓄積度チェックリスト」(以下:チェックリスト)を活用すると、簡単に疲労度を測定することができます。
疲労の蓄積があると判定された場合は、チェックリストを見せながら上司や医師に相談するなど、早めに対処しましょう。チェックリストは、インターネット上に公開され、オーバーワークによる健康障害防止対策のツールとして広く活用されています。
簡単に今の疲れやすさをチェックしたい人はこちら。↓
*疲れのセルフチェック ーカラダの疲れー
あなたはいま、疲れやすいカラダでしょうか?
さあ、あなたの「疲れやすさ」をチェックしてみましょう。
Q1.甘いものやスナック菓子をよく食べる。
A.甘いものやスナック菓子に含まれる糖質を分解するために、ビタミンB1が大量に消耗されて、疲れを招く原因となります。糖質を摂取するときは、同時にビタミンもとりましょう。
Q2.朝食を食べないことが多い。
A.朝食を抜くと、体に必要なエネルギーが不足してだるい、集中力がない、眠気が取れないなど、疲れやすくなります。朝食をきちんととりましょう。
Q3.立ちくらみすることがある。
A.貧血の人は、体がだるく、疲れやすいといった症状が引き起こされます。立ちくらみが頻発するようなら、病院で診察を受けましょう。
Q4.毎日、パソコンを長時間使う。
A.パソコン作業による目の酷使や長時間の同じ姿勢によって、体が疲れ、精神的なストレスも溜まりやすくなります。たまにパソコンから目を離し、伸びをするなど、ちょっとした休憩をはさみましょう。
Q5.過激なダイエットをしている。
A.過激なダイエットによる栄養不足は、疲れを招くことがあります。ダイエットは控えめにして、筋肉や血液の元となるたんぱく質や、エネルギーをつくる肉類もバランスよくとりましょう。
Q6.薬を服用している。
A.薬の飲み方や飲みあわせ、副作用が疲れの原因となることもあります。気になる場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
Q7.家事や育児を行っている。
A.家事や育児は、大変な肉体労働です。休みなく続けていると、いつの間にか心も体も疲れていることもあるはず。がんばりすぎないで、楽しみの時間を持つなどリフレッシュしていきましょう。
Q8.運動不足だ。
A.運動不足で筋力が低下すると、血行が悪くなり、必要な酸素や栄養が体にいきわたらず、疲れやすくなる傾向があります。ストレッチやウォーキングなど、適度な運動をしましょう。
Q9.激しいスポーツをすることがある。
A.激しいスポーツをすると、エネルギーを作るのに必要なビタミンB1などが多く消耗され、疲れを引き起こすことがあります。ゆっくりと休むとともに、玄米や豚肉などに含まれるビタミンB1をとるようにしましょう。
Q10.残業が多い。
A.残業は仕事で疲労するうえに、偏食にも繋がりがちです。栄養バランスの整った食事をとり、ゆっくりと休みましょう。玄米、豚肉、レバー、まぐろ、にんにく、卵、納豆、アーモンドなどの食材がおすすめです。
一つでも当てはまったら「疲れ予備軍」かも。
いまはまだ疲れを感じていないかもしれませんが、油断は禁物。疲れに負けない心と体をしっかりつくっていきましょう。
4つ以上当てはまったら疲れでつらくありませんか?いくつかの疲れの症状がみられるあなた。すぐに十分な睡眠や休養をとって、疲れを蓄積させないようにしましょう。
正しい生活習慣を守り、健康的な日々を過ごしましょう。